君が好き。

ガンッ

ドアが乱暴に開いた。

瞬間、葉山君が視界から消えた。

「ゆぅ‥大丈夫か?」

「っ‥琉生兄ぃ‥」

あたしを優しく起こしてくれた。

「誰‥ですか?」

やっと起き上がれたらしい

葉山君が言った。

「幼なじみの‥綾瀬琉生だけど?
あんたこそ何?」

琉生兄ぃは冷たく答えた。

「クラス委員の葉山海です。」

「何なの‥俺に殺されたい?」

琉生兄ぃが‥キレてる‥

「まだ‥死にたくないんで
帰ります。
あーあ‥ライバルですね‥?」

「‥さっさと帰れ。」

琉生兄ぃは冷たく言い放って

優しい顔に戻り、あたしに向き直った。


< 106 / 191 >

この作品をシェア

pagetop