君が好き。
ガンッ
ドアが乱暴に開いた。
瞬間、葉山君が視界から消えた。
「ゆぅ‥大丈夫か?」
「っ‥琉生兄ぃ‥」
あたしを優しく起こしてくれた。
「誰‥ですか?」
やっと起き上がれたらしい
葉山君が言った。
「幼なじみの‥綾瀬琉生だけど?
あんたこそ何?」
琉生兄ぃは冷たく答えた。
「クラス委員の葉山海です。」
「何なの‥俺に殺されたい?」
琉生兄ぃが‥キレてる‥
「まだ‥死にたくないんで
帰ります。
あーあ‥ライバルですね‥?」
「‥さっさと帰れ。」
琉生兄ぃは冷たく言い放って
優しい顔に戻り、あたしに向き直った。