君が好き。


「琉生兄ぃ‥ありがと〜♪」

その日は琉生兄ぃが

車椅子を家まで押して来てくれた。

「琉生君、本当にありがとね?」

「いえ‥全然です。
明日も学校まで押して行きますよ?」

「そこまでしてくれなくていいよ!!」

「そうよ琉生君‥!!」

「大丈夫ですから‥」

「でも‥」

「遠慮すんなって。」

ポンポンって頭を叩かれた。

「うぅ〜‥」

「じゃあ‥明日な。」

何も言えないまま、琉生兄ぃは
去っていってしまった。


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