君が好き。


「ゆぅ‥帰ろっか?」

あたしが聞いたことなんて

無視して、琉生兄ぃは言った。

「琉生兄ぃ!!どういうことなの?」

「‥‥」

なんで‥教えてくれないの?

琉生兄ぃは、いつもみたいに
頭をポンポンとして‥

「いつか‥思い出せるよ。」

と呟いた。

「あたしにとって‥大切な記憶?」

「うん‥きっと‥」

琉生兄ぃはそれ以外何も
答えてくれなかった。


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