君が好き。

そして、教室に着き委員会が始まった。

3年生の委員長が前に立って言った。

「じゃあ‥まず自己紹介から‥
私は、3年3組のクラス委員兼
委員長の金石(カネイシ)です。」

順番にやっていき、1年3組の番。

「1年3組クラス委員の葉山です。」
「同じく、佐山です。」

先輩は‥2年3組。

「2年3組クラス委員の黒瀬です。」
「同じく、葉山です。」

この人も葉山さんか‥

それから活動内容が説明されたりして、
委員会は終わった。

「佐山さん!!」

あたしが帰ろうと席を立つと
呼び止められた。

もう1人の葉山さん。

「はい‥?」

「私、葉山海菜(ハヤマウミナ)
1年生と2年生で一緒にやること
多いと思うからよろしくね?」

「あ‥よろしくお願いします。」

「ちなみに‥あの子もね?」
そう言って、指差したのは葉山君。

「やっぱり‥兄弟なんですか?」

「えぇ‥似てないでしょ?
あいつがクラス委員なんて出来るのかしら‥
迷惑かけると思うからゴメンね‥」

「いえいえ‥そんなことないです!!」

よく見ると‥似てる‥
特に、目とか。

葉山君と見比べていると、
葉山先輩の顔が目の前にあった。
と思ったら抱きつかれた。

「えぇ!!葉山先輩何ですか?!」

「海菜でいいって!!あ〜可愛い〜」

「えぇ!!何言ってるんですか?!」

「優美ちゃんって言うんでしょ?
妹にした〜い」

「ちょっ‥海菜先輩?!」

全然、離れてくれる気配がない‥

「姉さん‥佐山が困ってる‥」

「何よ〜海のくせに‥
優美ちゃん狙いでクラス委員だって
やったんでしょ?ズルい〜」

「はいはい‥もう帰るよ〜
‥佐山、ごめんな?
じゃあ、また明日。」

「あ‥うん」

葉山君は海菜先輩を引きずって帰った。

何だったんだ‥あの兄弟‥
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