君が好き。
洗い物をしている優美ちゃんを
見ていると‥
そろそろ言わなきゃな〜って思う。
だけど‥やっぱな〜
「優美ちゃん‥」
「はい‥?」
う‥やっぱ言えない‥
「クラス委員の奴、どう思ってるの?」
何言ってんだ‥俺。
「どうって‥友達ですかね?」
「じゃあ‥俺は?」
うわ‥口が滑った。
「先輩ですか‥?
何でそんなこと聞くんですか‥?」
今‥やっぱ今かな??
「好きだから。」
「え‥?」
「優美ちゃんが‥好きだからかな?」
「あたしを‥?」
「そう‥優美ちゃんは?」
「あたしは‥」
ヤバいよ‥聞きたくない‥
「分かんないです‥
いい人だと思うんですけど‥
好きなのかは‥
でも、先輩に優美ちゃんって呼ばれるのは
嬉しいし、先輩が家に来てくれたり
とかしてくれたのも嬉しいです♪
後、先輩の笑顔は好きです♪」
そう言って笑った優美ちゃん。
そっか‥
俺は、その笑顔が好きだよ。
「それで十分。
好きって事かもしれないし‥
付き合って下さい。」
「あたしでよければ‥」
「あ‥黒瀬先輩!!バス。」
「行かなきゃね?
でも‥せめて疾風先輩がいいかな?」
玄関へ向かいながら、
ちょっとワガママ言ってみた。
優美ちゃんは玄関に着くと、
可愛い笑顔で言った。
「あたしの事はゆぅでも呼び捨て
でもいいですよ♪
気をつけて下さいね疾風先輩♪」
それだけで幸せだわ‥
「じゃあ‥明日ね?
クッキーありがとう♪」
そう言って、玄関から出た。