君が好き。

先輩と並んで歩く。

前みたいに、たくさんの人が
先輩に声をかけてきた。

「疾風〜♪おい、彼女かよ?!」

「え‥まぁ。」

「うわ‥いいな〜超可愛いし‥」

顔を覗きこまれた。

「おい‥あんま近づくなって‥」

「へいへい。独り占めしやがって〜
じゃあ後でな〜」

色んな人とそんなやりとりをして

分かれ道に着いてしまった。

「じゃあ‥。
あ!!優美ちゃん、今日一緒に帰れる?」

「はい♪」

「じゃあ、門の所で待ち合わせで。
では、放課後に。」

そう言って、あたしの頭をポンポンと
撫でて行ってしまった。

やっぱり、先輩に触られるのは大丈夫だ‥


「ゆぅ〜」

「あ‥まな〜おめでとう♪」

「ありがとう‥ゆぅもね?」

「え‥?」

「見ちゃったよ〜☆
頭ポンポンって♪」

「えぇ〜見てたの?!」

「ラブラブでしたね〜♪
あたしたちもだけど‥
光先輩超カッコいいし」

「うん‥」

元気の無い答えを疑問に思ったのか、

「どうしたの??」って聞いてきた。

「あの事‥話した方がいいかなぁ?」

「ん〜‥やっぱり、知るなら
ゆぅの口から聞きたいと思うけど‥
言いたくなかったら、無理に言うことは
無いと思うよ?」

「そっか‥そうだよね!!
ありがとぉ♪」

「全然だよ☆いつでも相談乗るからね?」

そうだ‥時期が来たら、話せば
いいんだ。

焦らずに‥
< 29 / 191 >

この作品をシェア

pagetop