君が好き。
*疾風side
今は放課後。
優美ちゃんには、先に帰ってと
言われたけど‥
待ってみることにした。
光と一緒に待ってると、
真波ちゃんがやって来た。
「あれ‥今日はゆぅ遅くなるって
言ってましたよ?」
「うん‥知ってる。」
「なら、いいんですけど‥
あ、先輩!!何聞いてもゆぅの事
好きですよね?」
「え‥うん?」
「良かったです♪
じゃあ、ゆぅの事お願いしますね〜!!」
真波ちゃんは謎の言葉を残し
光と一緒に帰って行った。
しばらくして、タッタッタと
誰かが走ってきた。
ふと、そっちを見ると
走ってきたのは優美ちゃんだった。
「先輩!!」
と言いながら抱きついてきた。
嬉しい‥んだけどさ‥
なんだかいつもと様子が違う。
体‥震えてるし、泣いてる?
「どうした?」
って聞いても何も答えてくれないし‥
後ろから葉山弟が来たから
大体、状況は理解出来たけど‥
そして、優美ちゃんの口から
真実を聞いた。
キスとか‥俺だってしてないのに‥
口だったら、確実に殺してたね。
優美ちゃんの涙を拭ってあげたら
大好きって言われたから、
よしとしよう。
そういえば‥と真波ちゃんから
言われた事を口にすると、
優美ちゃんは決心したように
話し出した。