君が好き。
第6章―ライバル
*優美side
次の日も、先輩と登校した。
前の時は、怖くてしばらく学校
に行けなかったけど‥
今は、先輩がいてくれるから大丈夫。
先輩は、分かれ道で立ち止まり言った。
「優美ちゃん‥本当に大丈夫?」
「はい‥頑張ります!!」
「そっか‥無理してないよね?」
「先輩がいますから!!
でも、なんかあったら助けて下さいね?」
「もちろん‥じゃあ放課後、門でね。」
「はい‥また放課後に〜♪」
心配そうな先輩を残して走った。
教室に着くと、葉山君に声をかけられた。
「佐山‥おはよう?」
昨日、あんなことしといて‥
昨日の恨みも込めて、
おもいっきり睨んだ。
しかし、全く効かず‥
「睨んでも‥逆効果だよ」
と耳元で囁いて行ってしまった。
気持ち悪い‥としか思えない。
「ゆぅ〜?」
いつの間に来ていたのか、
まなが後ろに立っていた。
「おはよ‥」と言うと、
「おはよ‥じゃないでしょ?!
何で睨むのよ!!
いくら嫌いでも、そこまでやったら
あっちも傷つくでしょ?!」
あ‥まなに話して無いんだった。