君が好き。
俺は窓側の席だ。
帰りのHR中俺は外を眺めていた。
うちの担任は、やたら話が長い。
マジ‥暇。
あ‥優美ちゃんと真波ちゃん。
可愛いな‥あの2人って、
相当モテてんだろうな‥
ほら‥また、男子に声かけられてるし。
顔赤いって‥あの体質恨むわ‥
あ〜もう‥俺、余裕ないわ‥
カッコ悪
ん?あれ、葉山‥
何話してんだよ‥何がしたいんだよ‥
優美ちゃんの事傷つけたくせに‥
離れろ!!
え‥何か、一緒に待ってない?
「じゃあ‥今日はこの位で‥」
よっしゃ、やっと終わった。
早く行かなきゃ‥
「光‥先に行ってるな!!」
「は‥疾風っ?!」
光が何か言ってたけど、聞いてなかった。
「‥優美ちゃんっ!!」
「先輩‥?」
やっぱり、葉山はいた。
「先輩‥そんなに焦って
どうかしたんですか?」
余裕な笑みを浮かべながら言った。
「俺に‥なんか用?」
「まぁ‥そうですね‥」
そう言って俺に近づいてきて
小声で言った。
「そんなに焦って‥余裕ないんですか?
まぁ、佐山は俺のモノにしますから
覚悟しといて下さいね?」
「なっ‥?!」
俺の反応を見て楽しんでいるかの
様に、クスッと笑い‥
「図星‥ですか?それでは‥また。」
と言って去って行った。
「先輩‥どうかしたんですか?」
優美ちゃんが心配そうな顔で
聞いてきた。
「ん‥別に?」
優美ちゃんに心配かけないように
そう答えた。
「真波ちゃん〜」
光もやって来たことだし‥
と出発することにした。