君が好き。
「ゆぅ、おはよ〜
今日は、遅かったね?」
「色々‥あってね‥」
「ふーん‥そういえば、今日
転校生来るんだって!!」
「そうなんだ‥」
「はーい‥席に着け!!
今日は、転校生を紹介する。」
先生がそう言っても
たいして興味がわかなかった。
「有川茉莉(アリカワマリ)です。
よろしくお願いいたします。」
チロッと前を見て固まった。
あの子だ‥お嬢様。
お嬢様は、少しキョロキョロ
して言った。
「先生‥疾風は?」
「は?」
先生は戸惑っている‥
それはそうだろう‥
「私、疾風と同じクラスじゃ
ないんですか‥?」
「疾風‥?」
先生は、困っている。
「あー!!」
お嬢様は、あたしを見て叫んだ。
「朝、疾風と一緒にいた人!!」
先生はますます焦って、
あたしに助けを求めた。
「佐山‥どういうことだ?」
「えっと‥まず、有川さん。
疾風先輩は、学年が違うんで‥
同じクラスじゃないんです。
先生、黒瀬先輩の事です。」
先生は理解してくれたようだけど
有川さんは納得してくれなかった‥。
「えぇー?!
先生、疾風と同じクラスにして下さい。」
「それは‥無理だ。」
お嬢様は納得出来ない様子
だったけど、席に着いた。