君が好き。
*優美side
公園に着いて、満月を眺めていた。
この決断‥間違ってなんか――
無いよね?
ふと、横を見ると
「先輩‥」
先輩は来ていた。
「こんな遅くに‥どうしたの?」
なんて言えば、いいんだろう‥
「ごめんなさい‥あの‥」
「ん?」
しばらくの間を取って‥――
言った。
「あたしたち‥別れた方がいいですよね。」
先輩はあまり驚いていないみたい‥
あたしは話を進めた。
「茉莉さんには、先輩が必要
だと思うし、
先輩も茉莉さんが気になり始めてますよね‥?」
違うって言って欲しかった‥
でも、先輩は謝った。
「ごめん‥」
やっぱり‥そうなんだ。
自分で言ってて悲しくなった。
「いいんです!!それにあたし、
先輩を‥――」
楽にしたくて‥とは言えずに
先輩に言われた。
「嫌いになった?」
違うって言いたかったけど‥
否定しない方が、先輩も気が
楽に別れられると思って黙った。
「‥‥」
「分かった‥別れよう?
今まで、ありがとう‥」
いざ、先輩に言われると涙が
出そうになった。
けど‥
「こちらこそ‥」
涙を堪えて言った。
先輩は行ってしまった‥
涙が一筋、頬を伝った。
‥お母さんに泣き顔見せると
心配するから、少し落ち着いてから
帰ろうと思って、ベンチに座った。