君が好き。

本当に、あたしの家と
琉生兄ぃの家は近かった。

ガチャ。
「ただいまー」

「おじゃまし‥――」

おじゃましますと言うより前に
誰かが言った。

「琉生!!ジュース買いに行くのに
どんだけかかってんのよ!!」

「いや〜色々あってさ‥」

この兄弟‥あたしの存在無視?!

やっと、琉宇姉ぇが気づいたみたい‥

「‥可愛い子猫拾ってきたわね‥
誰なの??」

「ゆぅだよ‥ゆぅ!!」

「ゆぅ‥?
嘘ーっ!!キレイになったじゃん!!」

「琉宇姉ぇ‥久しぶり♪」

「ゆぅ〜っ」

抱きつかれた。‥苦しい。

「琉宇‥ゆぅが苦しそう。」

「あぁ〜ごめん。
あれ?ゆぅ泣いてた‥?」

「あぁ‥これは‥」

「ちょっと、琉生!!
ゆぅのこと泣かしたのー?」

「は‥違ぇよ!!」

「本当にー?
まぁ、上がって?」

「おじゃましま〜す‥」

「ゆぅ‥どうしたの?」

ソファーに座って琉宇姉ぇに言われた。

「色々あって‥」

「そっかそっか‥
まぁ、話したくなったらいつでも
言うんだよ?」

「琉宇姉ぇ、ありがと‥」

「いえいえ‥
とりあえず、目冷やしなさい?」

本当に、温かい人たちだ‥
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