君が好き。

結局その日は、一晩泊めてもらった。

次の日休みで良かった‥

「琉宇姉ぇ、色々ありがと♪」

「ううん、いつでも遊びに来て?」

「はーい。」

「琉生、ちゃんと送ってね?」

「分かってるって!!」

「じゃあね〜♪」

「ゆぅ‥大丈夫か?」

「うん‥もちろん♪」

あたしの家が見えてきた。

「黒猫も寂しいだろ?
‥いつでも、頼っていいから。」
あたしの頭の上にまたポンと乗った、
琉生兄ぃの手。

本当に優しい‥

「ありがと‥じゃあね〜」

「じゃあな‥‥――ゆぅ!!」

「え?」

振り向くと、
「あぁ〜ごめん‥やっぱいいや‥じゃあな!!」

「‥うん?」

少し気になったけど、家へ入った。
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