無償の想い
「そういうものなんですかね・・・私だったら一緒に行っちゃうかな」

「麻美ちゃんも香織ちゃんのパワーに着いていくのは難しいよー!あの子、すっごく色んなお店とか行くし」

「私は直感で買い物しちゃうタイプだからあまり多くのお店は行かないですね。理子さんは?」

「私は結構見て廻るかな。買って後悔とかしたくないの」

「私は買ってから後悔しちゃうタイプです・・・次のお店で同じものが安かったりなんて数え切れないですよ」

「ま、それは誰もが経験することだよね。麻美ちゃんだけじゃないよ。私だって昔はそうだったし」

「えー理子さんはしっかりしてそうだからそういう失敗は無いと思ってました」

「こう見えて私、結構なおっちょこちょいらしいよ。充が言うにはどっか抜けてるんだって」

「そうは見えませんけど・・・」

「自分では気がつかない事は他人が気が付くって事なのかも知れないね」

「確かに・・あ、そういえば何かあったんですか?昨日のメール・・・」

妹さんの話に盛り上がってしまい肝心な事を聞くのを忘れていた。

「ああ、それはさっき話したことよー妹さんの件」

「そうだったんですか。何かあったんじゃないかって心配しちゃいました」

「何で?」

「いや、その・・・」

「何よーもったいぶっちゃって。麻美ちゃんらしくない」

まさか堂島さんが浮気してたんじゃないかなんて言えないよ。

でも妹って分かってたからそれは私の思い過ごしだったし・・


「く、クリスマスはどうするんですか?」

苦し紛れに訳の分からない事を突然聞いてしまう私。

「クリスマス?突然どうしたの?」
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