無償の想い
「と、言うわけで今年は大人のクリスマスにしたいなあ・・って。武には悪いけど・・・」

「そうですよね。やっぱりクリスマスは大切な日ですし」

「ごめんね。麻美ちゃん」

「いえ、そんな謝らないでください」

「ううん。今年は麻美ちゃんとも友達になれたし、みんなで騒ぎたい気持ちもあったんだけど・・・」

理子さんの気持ちは分かる。

これ以上この話をするのは失礼かもしれない。

「そうですね!分かりました。変な事聞いちゃってスイマセンでした」

「来年は一緒に過ごそうね!」

「はい。ところで堂島さんにプレゼントとか用意してあるんですか?」

「それがまだなのよ。。そうだ!麻美ちゃん週末空いてる?」

「週末ですか?空いてますけど・・・」


「お願い!一緒にプレゼントを買うの付き合ってもらえないかな?」


「わ、私がですか??」


「・・・迷惑?」

「そ、そんな迷惑だなんてとんでもない。でも、私なんかが行っても役に立つかどうか・・・」

「大丈夫×2。こういう事を決めるの私苦手なんだ。だから誰かの意見が必要なの」

「じゃあ役不足かもしれませんがご一緒したいと思います。で、どこに買いに行くんですか?」

「そうだなあ・・それはまた週末までに決めておくね」

「じゃ、決まったらメールでも良いんで教えてくださいね」

「うん。ゴメンネ」

「いえいえ、困った時はお互い様ですよ」

「ありがとう。麻美ちゃん」

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