無償の想い
5 突然
「ピリリリリリ ピリリリリリ」
武の携帯が鳴っている。
「ねぇ!携帯鳴ってるよ!」
ふらふらしながら携帯を手に取る武。
「おー噂をすればなんとやら。はいはい、今出ますよ〜!」
さっきまで大人しかった私の心臓がまた早く動き出した。
「もしもし〜タケちゃんですよ〜どうしましたか〜」
「………」
「ふにゃ〜?声がよく聞こえないにゃ〜」
「………」
電話の向こうで何か言ってるけどよく聞こえない。
「私が電話を代わるから!貸して!」
と武から携帯を取り上げる。
「あっ、もしもし…初めまして。私、山下さんの同僚の上杉と言います」
ドキドキしながら相手の返事を待つ。
「…あれ?もしもし?武…の携帯ですよね?」
「山下さん、少し酔っぱらっちゃって…」
「ったく。酒弱いくせに飲むの好きだからなぁ」
「はぁ…あ、あの!失礼ですけど堂島さん…ですか?」
「あぁ、そうです。堂島です」
もう心臓が口から飛び出しそうなくらい興奮している私。
電話の向こうではあの彼がいる。
その彼と話とかしちゃってる私。
まさか夢見心地とはこの事を言うのだろう。はぁ。幸せ…。
武の携帯が鳴っている。
「ねぇ!携帯鳴ってるよ!」
ふらふらしながら携帯を手に取る武。
「おー噂をすればなんとやら。はいはい、今出ますよ〜!」
さっきまで大人しかった私の心臓がまた早く動き出した。
「もしもし〜タケちゃんですよ〜どうしましたか〜」
「………」
「ふにゃ〜?声がよく聞こえないにゃ〜」
「………」
電話の向こうで何か言ってるけどよく聞こえない。
「私が電話を代わるから!貸して!」
と武から携帯を取り上げる。
「あっ、もしもし…初めまして。私、山下さんの同僚の上杉と言います」
ドキドキしながら相手の返事を待つ。
「…あれ?もしもし?武…の携帯ですよね?」
「山下さん、少し酔っぱらっちゃって…」
「ったく。酒弱いくせに飲むの好きだからなぁ」
「はぁ…あ、あの!失礼ですけど堂島さん…ですか?」
「あぁ、そうです。堂島です」
もう心臓が口から飛び出しそうなくらい興奮している私。
電話の向こうではあの彼がいる。
その彼と話とかしちゃってる私。
まさか夢見心地とはこの事を言うのだろう。はぁ。幸せ…。