無償の想い
今から来る事になったのだって、きっと少しでも誰かの力を借りたいんだ。
うん。きっとそうに違いない。
よし!私もあの人の力になりたい!
私の想いは届かなくても、あの人の為に何かしてあげたい!
今はそう思える。
はずだった…。
「ピリリリリリ ピリリリリリ」
武の携帯が鳴る。
「はい、着いた?今行くよ」
ついに来た。
あぁ〜どうしよう。緊張してきた。
さっきまで大丈夫って思えてたのに。
いざあの人を目の前にしたらまた…。
「こんばんは」と彼の声がした。
慌てて立ち上がる私の目に飛び込んできたのは、彼の笑顔とその後ろにいる女の人の姿だった。
一瞬…言葉が出なかった。
心の中で「誰?」って何度も叫んだ。
彼一人で来るんじゃなかったの?何で女の人がいるの?
…冷静に考えればその女の人が彼の彼女だってすぐ分かるはずなのに、その時は気が動転していて考えられなかった。
「彼女の理子です」と堂島さんが紹介する。
「こんばんは。初めまして。宮下 理子です」
と彼女は会釈をした。
「あ…初めまして。上杉 麻美です」
と私も会釈をした。
うん。きっとそうに違いない。
よし!私もあの人の力になりたい!
私の想いは届かなくても、あの人の為に何かしてあげたい!
今はそう思える。
はずだった…。
「ピリリリリリ ピリリリリリ」
武の携帯が鳴る。
「はい、着いた?今行くよ」
ついに来た。
あぁ〜どうしよう。緊張してきた。
さっきまで大丈夫って思えてたのに。
いざあの人を目の前にしたらまた…。
「こんばんは」と彼の声がした。
慌てて立ち上がる私の目に飛び込んできたのは、彼の笑顔とその後ろにいる女の人の姿だった。
一瞬…言葉が出なかった。
心の中で「誰?」って何度も叫んだ。
彼一人で来るんじゃなかったの?何で女の人がいるの?
…冷静に考えればその女の人が彼の彼女だってすぐ分かるはずなのに、その時は気が動転していて考えられなかった。
「彼女の理子です」と堂島さんが紹介する。
「こんばんは。初めまして。宮下 理子です」
と彼女は会釈をした。
「あ…初めまして。上杉 麻美です」
と私も会釈をした。