無償の想い
「この前もそんな話が出てましたよね。そんなに珍しいんですか?」

「うん。タケチャンは昔からすっごく一途でさ。簡単に女の子と話とか出来ないタイプだったの」

「へーそうだったんですか」

「なんか曲がる事を知らない車みたいですね」

「あ、その例え分かりやすい。本当、頑固っていうか何と言うか…」

「常にアクセルは全開!!!」

「その通り!大学時代から何も変わってないなぁ!」

そんな話をしながら理子さんお勧めのお店に向かう。

「麻美ちゃん着いたよ!」と理子さん。

お店を見てみると何とそこはホストクラブ!!

「え、理子さん私こういうお店初めてなんですけど大丈夫ですかね?」

「ん?あ、あはは!麻美ちゃんそのお店じゃない!その隣」

「え?」

「その隣のイタリアンのお店だよー」

「え、ああそそそそそうですよね。あはははは」

正直ビックリした。

田舎から出てきて一番ビックリしたかも。

ホストクラブなんてテレビで見てるだけでお腹一杯で実際自分で行ってみようなんて夢にも思ってなかったから。

お店だって初めて見たし…

うわぁ…本当に写真がはってあるんだ…すごーい
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