無償の想い
「突然なんだけど、今度の○○日空いてる?」

「はい、空いてますけど…」

「夏祭りに充と行くんだけど、麻美ちゃんも一緒に行かない?」

武はもう堂島さんに連絡したのか。気が早いヤツだなぁ。

「え、二人のお邪魔になっちゃいますよ」

「何言ってるの。タケチャンも来るからさ!」

「そうなんですか?じゃあ行こうかな。」

「それでね。提案なんだけど、浴衣着ていかない?」

「え、私浴衣持ってないんですけど…」

「大丈夫。私二着持ってるから貸してあげる」

「いいんですか?」

「気にしないで。当日は私が着付けと髪の毛可愛くやってあげるからね」

「本当ですか?楽しみにしてます」

「また近くなったら連絡するね。おやすみなさい」

「おやすみなさい」

と電話を切った。

私はその日が来るのをワクワクしていた。

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