無償の想い
「おっ!?どした?アイツの事が気になるのか?」

私はとっさに首を横に振った。

「お前はすぐ顔に出るからな」

と武が私の顔をチラ見した。

「べっ、別に」

と顔を背けた。

「あいつは大学の同級生で堂島って言うんだ」

「へー。同じ年には見えなかったけど」

「余計なお世話だ!」

と笑う武。

「同級生が訪ねてくるなんて珍しいね?あっ、仕事?」

「まぁ、そんなとこ」

「アイツとはもう7年ぐらいの付き合いになるかな。あまりマメに連絡は取らないけど、お互いに何かあったりすると必ず連絡したり、連絡が来たり。まぁ、親友だな」

と熱く話す武。

「男同士の信頼関係だね。カッコいいじゃん」と笑った。

「まぁ、そう言ってくれると嬉しいもんだな」

と照れながら武は自分の仕事へ戻っていった。
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