無償の想い
3 彼の過去
彼が武を訪ねて来てから数日が経った。
いつもは残業なんてあまりしない私。
この日は急ぎの仕事が立て続けに舞い込んでいつもより遅くまで会社にいた。
何とか仕事を片付け、さっさと帰ろうとしていた時に武が呼び止める。
「お前が残業するなんて珍しいな」
「まぁね」と返す。
「時間も時間だし、飯でも食って帰るか?」
いつもなら武の誘いなんてお断りだが、彼の事を聞けるチャンスだと思いノータイムで
「しょうがない、付き合ってやるか!」と言った。
「よし、じゃあ景気付けに焼肉でも行くか!」
何の景気付けかは分からないが、とりあえず彼の事を聞けそうな状況は整った。
でも武にこの気持ちを気づかれると厄介だから、なるべくサラリと聞こうなんて考えていた。
「おつかれさ〜ん」
生ビールをグイッと飲み干す武。
私はお酒が弱いのでウーロン茶。
「どんどん食えよー」と私の嫌いなタン塩を焼く武。
頼むからそこのカルビも焼いてくれと心の中で願うも届かない。
武が口を開く。
「いやー、まいっちゃうよなー」
いつもは残業なんてあまりしない私。
この日は急ぎの仕事が立て続けに舞い込んでいつもより遅くまで会社にいた。
何とか仕事を片付け、さっさと帰ろうとしていた時に武が呼び止める。
「お前が残業するなんて珍しいな」
「まぁね」と返す。
「時間も時間だし、飯でも食って帰るか?」
いつもなら武の誘いなんてお断りだが、彼の事を聞けるチャンスだと思いノータイムで
「しょうがない、付き合ってやるか!」と言った。
「よし、じゃあ景気付けに焼肉でも行くか!」
何の景気付けかは分からないが、とりあえず彼の事を聞けそうな状況は整った。
でも武にこの気持ちを気づかれると厄介だから、なるべくサラリと聞こうなんて考えていた。
「おつかれさ〜ん」
生ビールをグイッと飲み干す武。
私はお酒が弱いのでウーロン茶。
「どんどん食えよー」と私の嫌いなタン塩を焼く武。
頼むからそこのカルビも焼いてくれと心の中で願うも届かない。
武が口を開く。
「いやー、まいっちゃうよなー」