――Special☆Summer――
空の瞳が大きく見開く。
『なん『空さーん!!時間です!!』
空が何かを言おうとしたとき、タイミングよくスタッフさんが空に声をかけた。
「じゃあね。」
私はその場を走り去った。
校内を走り回った。
汗ばむ体なんて気にしない。
蝉の声も気にしない。
ただただ走り続けていたとき、
誰かにぶつかった。
『ごめんなさ……』
「和花?!どうしたの!?泣いてるじゃない!!!!」
ぶつかったのは、
真澄だった。
泣いて…る?
私、泣いてるんだ。