――Special☆Summer――
『しかも、あんな顔で雑誌見てるとか…。
……雑誌に妬くな。』
「自分じゃん。」
『るせー…。』
「んっ……。」
強引にキスされた。
そのとき、空の携帯が鳴った。
『チッ。』
ピッ。
『もしもし。
………はぃ。
分かりました。じゃ。』
ピッ。
『わりぃ。和花。
仕事入った。』
「そか…。」
空は人気だから、忙しい。
分かってるんだけど、
寂しい。
「頑張ってね!!!!」
『ん。』
空は悲しそうな瞳で笑って、玄関を出ていってしまった。