君とバスで
次の日も、そのまた次の日も、
達也くんと同じバスに乗った。
それから駅から学校までの15分、
微妙な距離を開けて歩く。
隣に並んで歩きたい、
なんて思ってるのは
きっとあたしだけ。
達也くんも同じように思ってくれてたらいいのに。
そんな無駄な願い事を
心の中でつぶやいた。
あーあ、かっこいいなぁ…。
かっこいいのに、
あの寝癖がかわいい。
いつもはバッチリ整えてる髪が、今日はボサボサ。
寝坊しちゃったのかな?