君とバスで



次の日も、そのまた次の日も、


達也くんと同じバスに乗った。



それから駅から学校までの15分、
微妙な距離を開けて歩く。



隣に並んで歩きたい、
なんて思ってるのは
きっとあたしだけ。


達也くんも同じように思ってくれてたらいいのに。


そんな無駄な願い事を
心の中でつぶやいた。



あーあ、かっこいいなぁ…。


かっこいいのに、

あの寝癖がかわいい。



いつもはバッチリ整えてる髪が、今日はボサボサ。


寝坊しちゃったのかな?



< 7 / 23 >

この作品をシェア

pagetop