君とバスで



降りるのはあたしが先だけど
達也くんは歩くのが早いから
いつのまにか、いつもあたしを追い抜いている。


だから今日も
達也くんのななめ後ろで、
じっと彼を観察してた。


いつもと変わらない日課。


いつもと同じように、


いつもと変わらず、


君を眺めていた。



すると、


いつもと変わらないことが起きた。



達也くんが急に立ち止まって、


あたしのほうを振り返った。



目が……合ってしまった……!



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