[完] スマフォン忍者 HISANO
 寿乃はそう答えるしかない。

 そもそも、ただ武仁に言われてこうやっているだけだから。

 啓仁はこんな寿乃の思いをわかっているのか?


「っで、なんかいいのない?

 例えばさ、これはクラスメートの会話を聞いた話だけど、駅から外に出る時階段があるんだ。
 それもかなりでかくて。

 そん時にスマートフォンで盗撮している奴がいるんだって。」


 啓仁も瞳美もふぅんって顔。

 他人事のように聞き流している。

 それを見て、寿乃はちょっとショックを受けた。

 せっかく事例を言ったのに。

 何か作戦を立てる時の参考になれるっと思っていたのに。



 

 
 
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