[完] スマフォン忍者 HISANO
 もうと寿乃は呆れるしかない。

 ネット上で出会ったのにもうこんなの。

 もっと緊張するかっと思っていたから。

「ねぇ、エイイチ。」
「なぁ~に瞳美。」

 とろけるような二人の顔を見ていると、寿乃は焼きもちを焼きたくなる。

 
 男とは無縁の女子高。

 男に出会うための時間なんてない。

 だからね、ますます嫉妬しちゃう。


「じゃあ、移動しようか。」
「うん。」

 えっ、また移動。

 いちいち移動されると、こっちだって疲れるんですげど。

 もう、寿乃は怒りまくり。


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