[完] スマフォン忍者 HISANO
 廊下をまっすぐ進み、木製の扉を開けた。

 ここは篠田家の母屋の一室。
 床はこの部屋だけフローリング。ちなみに他の部屋は畳敷き。

 注目すべきところは、この部屋の特徴。 

 壁一面に広がる巨大な機械。一番大きいものでは、高さが二メートルを超えている。
 初めて見た人は何じゃこりゃ!って思うはず。
 これらもコンピューターだ。

 寿乃は事務所用の椅子に座った。 
 その姿は巨大なメカに囲まれているように見える。

 カチャカチャっとキーボードで文字入力して、画面とにらめっこ。

「確か今まで識字化されるやつはなかったから…。」

 ふぅ~。っとため息ついては、また作業の繰り返し。

 画面を見ると、英文字や数字で何十行も書いてある。

 今、新しいアプリを作るために、プログラミングしているところ。
 プログラミングは高校で基本的なことを学ぶところが多い。しかし、篠田家では大学の研究所を超えている。



 
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