[完] スマフォン忍者 HISANO
 かちゃかちゃ~♪

 あれから一時間以上経っている。
 一度も立たずに、一度も休憩せずに作業している。

 時々、必要な作業の一覧を書いてあるメモと照らし合わせながら作業を進める。

「これは終わっているな、よし。」

 寿乃が安堵した瞬間――


 誰かに寿乃の耳たぶを触れた。

「きゃあぁぁ~。」

 気持ち悪く感じて、逃げる体勢になる。

「寿乃ちゃんたら、大げさすぎる。」


――んっ?なんかむかつくようなこと言われたな。――

 っと寿乃は直感的に思い、後ろを振り返ると。

「瞳美ちゃん。」

 瞳美はくすくす笑っている。

 そして、瞳美の傍にいるに啓仁は、呆れた顔をしている。



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