[完] スマフォン忍者 HISANO
 寿乃は啓仁の手をつかんで、肘を押さえて・・・

 そのまま流れで畳に押さえつける。

「いっててて~。」

 かなり痛い技。

 だけど、すぐ使えそうな技でもある。

「寿乃ちゃんやめてぇ~。」

 啓仁の目がばってんになっている。


「はるくん、分家の身が言うのもあれだけど、将来この家を継ぐんだよ!
 こんなに弱くてどうするの?」

 言っちゃった。

 でも、前々からずっと思っていた。

 まあ、機械だったらものすごく天才だが、運動神経は男の子としてはちょっと微妙だ。

 でも今は成長期だから、今からでも伸びるっと寿乃は思っている。

 肝心の啓仁は口がタコになっている。

 寿乃の思いが伝わってないのかな・・・?






< 244 / 258 >

この作品をシェア

pagetop