[完] スマフォン忍者 HISANO
「よいな、特に寿乃。」

 武仁の低く鋭い声は、道場中に響いている。

 眼つきは、さっきより鋭い。


 武仁は棒を二・三本取り出した。

「はじめ!」

 めっ、目にもとまらぬ速さで、武仁は棒を投げだした。

 三人に向け、次々と投げていく。

 それを華麗によけている。

 っと思いきや。

「痛っ!」

 寿乃の右肩に、棒が当たった。

「何してる!」
 
 武仁は投げながら雷を落とす。

 寿乃は痛いのを抑える暇なく、よけ続ける。


 よける・よける・よける。

 よける・よける・よける。

 よける・よける・よける・よける・よける・よける・よけっ!

「痛っ!」




 

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