[完] スマフォン忍者 HISANO
「どんな事情があるのか知らない。

 だけど、何事もなく高橋と付き合っていたとしても、いつか破滅していたぞ。

 何でも無理矢理合わせられ。
 髪を染めたり、ピアス開けたり、派手な格好させられたり。

 世間には“不良”っと呼ばれ。

 それでも、生きていけると思うのか?」

 風花はまたしゅんとする。

 もう、言う気力を完全に失ったみたい。


「だけどな、これを機会に高橋と縁切れられる。

 これを試練として受け止められれば、また一回り大きくなれる。

 そう思えばいいじゃん。」

 寿乃はほんわりと笑った。

 そして、風花と目線を合わせようとする。


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