[完] スマフォン忍者 HISANO
 そうなかなか武仁に当たるものではない。

 だから、いつもいつも当たらずに終わる。


 半分ほど投げ終わった時。 


――今日は当てるぞ。――

 寿乃は棒を投げました。

 ほぼ同時に啓仁、棒を投げました。 

 おぉっとこれは、よけられなさそう?

 啓仁が投げた棒に夢中になっているのか。


 もはや武仁は絶体絶命となってしまった。

 このままでは、家の主として面目が立たない。
 当たってはいけない。そう言っているのは武仁だ。
 もし当たれば、寿乃たちに当たるなって言いづらくなる。

 さぁどうする?

 ひゅいっとかがむ。

 すると、啓仁のはよけられたが、寿乃は・・・

 武仁の髪の毛をかすった。



  
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