ROSE~AI (ノンフィクション
昔からそうだった。



父には私が邪魔だったんだと思う。


そのうち殴られても蹴られても泣かなくなった。


泣いたら余計に神経を逆撫でするのを知ってから。


心から笑えなくなって、泣くこともしなくなって、ついには声まで出なくなった時。



祖母がくれたクレヨンで絵を描く様になった。



白い画用紙を塗りつぶした。



何枚も

何枚も

何枚も

何枚も



真っ黒に塗り終えると、安心して眠れた。



多分アタシ、おかしい子だったんだと思う。






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