ROSE~AI (ノンフィクション
帰りの電車の中


大きなキャンパスを人にぶつけない様に、両手で大事に抱えた。




アタシがアタシを見殺しにした日から、描く事をスッパリとやめてしまっていた。


手首に残る傷痕を見る度、あの時死んでしまえば良かったのにと、何度思っただろう。


でも・・・・


今は・・・・・・




ブーッ・・ブーッ・・
ブーッ・・・

「・・・!」

突然、携帯が震え始める


マナーモードにしてる意味がないんじゃないかとゆう程、激しい音をたてて。


とりあえず車内はきまずい。


キャンパスを片手で支えながら、床に置いた鞄から携帯を取り出しそのまま電源を落とした。



ったく。


誰だか知らないけど、駅についたらかけなおしたらいい。


この時・・・



そう思ったのが間違いだったんだ。



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