ROSE~AI (ノンフィクション
公園の入口から見える景色は、いつもと違った。


並んでベンチに座った倉木のメンツ。

それを見下ろす様に立っているデカイ男。


「・・・・」

アタシはじっと、その男の後ろ姿に視線を向けて歩み出す。


ふいに、アタシの存在に気ずいた那智が、口パクで何か言った。


く る な




無視して足を進める。


倉木のメンツが、アタシを見て険しい顔をしたけど


でも・・・・



立ち止まり、声をかけた

「何してるの。」


男はゆっくり振り返ってアタシを見下ろす。


「遅かったねー?」


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