ROSE~AI (ノンフィクション
「やめろ。答える必要がない。」

「・・・・」

アタシの言葉を遮る様に低く叫ぶ声がする。



高貴だ・・・。


そう言って鋭い目つきでアタシをとらえた。

「・・・・」

そんな目で見られたら、身動きすら出来なくなる



「ふぅ~ん。何で?」

気に入らない様子で白井が高貴に視線を落とした


「何でもだ。」

怯む事なく平然と答える高貴に、小さく舌打ちをすると、白井がアタシを振り返る。


「なぁーんかシラケるんだけどコイツ。」


「・・・・。」

アタシは何も言わずに、ただ白井を睨みつけた。


「ったくさぁ~つまんないねぇ、アンタら。いいやぁー楽しみはさぁ、先延ばしにした方がいいもんねぇ?」


「何が言いたいの。」


わざとらしくうなだれる白井を、真っ直ぐに見る


「クックックッ」

冷めきった瞳。

小刻みに肩を揺らしながら、アタシにジリジリと歩み寄った。


「・・・・・」

「・・・・・」

すれ違いざま

耳元で。

誰にも聞こえない様にそっと・・・・



一週間後の午後21時まで


場所は・・・

・・・・梅林中



呟く声。


タイムリミットが告げられた。




< 126 / 366 >

この作品をシェア

pagetop