ROSE~AI (ノンフィクション

ガチャッ


玄関を開けても、誰が迎えてくれるわけでもない


リビングの電気をつけて、ソファに鞄を投げた。


キッチンでお湯を沸かしながら、深いため息をつく。


高貴は・・・・


アタシの事・・・

好きなのだろうか。


自信過剰かも知れない


だけどもしそうだとしたら・・・


困る。



「・・・・・」


いつかの那智の台詞と重なる。


あぁ、そっか。


那智もきっとこんな気持ちで言ったんだ。


大事な友達だから、恋にはなれない。



いつか終わりが来るかもしれない恋は、


恋になったら最後。



終わってしまった時、元の形にはきっと戻れないから。



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