ROSE~AI (ノンフィクション
翌日。

今日も生憎の晴れ。

雲一つない空が、アタシには不快でしょうがない


ガンッ!!

大きなゴミ袋を三つ。

思いきりゴミ捨て場にぶん投げてやった。


「っざけんなっ!!」

ガシャン!

割れ物が入った紙袋を足で蹴飛ばす。

完全な独り言と八つ当たりだ。



梅林に来るからには相当な覚悟をしていたつもり

縛られて殴られてボコボコにされて、最悪殺されるかマワサレルか・・・


白井だって
もっと冷血で乱暴で悪魔みたいだと思えば、

半分は予想通りだが、あんなんただの感情のブレーキがきかないガキにすぎない。


あぁ、でもだからかえって達が悪いんだ。



「ったく・・・・」

ブツブツと文句を言いながら歩いて家に戻ると、階段の上から、ちょうど白井が下りて来る所だった。


「片付いたぁー?」

「・・・・・」

「まだまだじゃんっ」

辺りを見渡して白井がサラっと言った。

カコンッ!


床に転がってた空き缶を投げ付ける。


「んなん一日で片付くか馬鹿!!」

ムキになって睨みつけるアタシに、満面の笑みで白井は言う。


「まーそれが君のお仕事だからぁー頑張ってぇ」


ヒラヒラと手を振りながら家を出て行く、白井の背中に小さく舌打ちをした。




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