ROSE~AI (ノンフィクション
「・・・・今日?」
「今日。」
「・・・何日?」
「8日。」
・・・・・8日!!
「思い出した?」
「・・・うん」
今日はアタシの誕生日だ
「誕生日おめでと。」
すっかり忘れてたアタシに、クスクスと笑いながら那智が言った。
「忘れてた・・・」
「だろうね?」
アタシの言葉にまた肩を揺らして笑う。
自分の誕生日忘れるなんてマジ最悪だ・・・
「手、貸して?」
那智に言われるがまま、右手をそっと差し出した
「・・・・・え」
手の平に小さな四角い小箱を落とす。
白いBoxに赤いリボンがかかっていた。
「これ渡したらすぐ帰るからさ。あけてみて?」
甘く微笑む那智に視線を向けてから、そっとリボンをほどいた。