ROSE~AI (ノンフィクション
「・・・・・」

シルバーの枠に赤い小さな石がついたリングが、キラキラ輝いてた。


「気に入ったらいいんだけど・・・」

柄にもなく俯いた那智に


「ありがと。」

そう言ってアタシも俯いた。

どうしようか・・・

凄い嬉しい。


今つけるべきかどうするか悩んでいると、那智がスッと指でリングを掴む

「貸してみ?」

もう片方の手で、アタシの左手を掴むと

「お守り」

そう言って小指にリングを通す。

「・・・ありがと」

こうゆう時、口が足りないと困る。

ありがとう 以外に、どうやって気持ちを伝えたらいいのかわからない。


嬉しくて嬉しくて・・本当に、どうしようもないのに。





少し頬を赤らめたアタシを、那智が顔を覗き込む様にしてつけくわえた。


「もう結婚出来る歳だね?」


・・・・・。






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