ROSE~AI (ノンフィクション
カラカラ・・
気まぐれで教室に戻ると、アタシを真っ先に見つけて、由美が大声で叫んだ。
「こらぁ!たまには授業受けなさいよ!」
「・・・・。」
さっきの子達の言葉が頭に過って、小さくフッと笑う。
裏ねぇ・・・
カタンッ
由美の前の席に、後ろ向きに座って声をかけた。
「男紹介すんのいつがい?」
「マジで?」
自分から言ってたくせに驚いた顔をする。
「彼氏怒らないの?」
窓の外に視線を外して言った。
多少のカマをかけてるつもり。
「・・・あぁ」
由美はチラッと視線を外すと、悲しそうな顔をして俯いてた
「大丈夫。もうあの人とはダメだから。」
「そっか。」
やっぱり居たんだ。
そうゆう人。
「でも!無理に紹介してくれなくてもいいよ?」
慌てた様にそう言うから、アタシは大げさに首を振って見せる。
「いや。うちのバカ共は大喜びなんで。」
「そっか。」
「うん。日曜日暇だったら連絡してよ」
「わかった。」