ROSE~AI (ノンフィクション
「後は少しおいて、スイッチ入れたらいいよ。」
「サンキュー♪」
リアに何とか一通り教えこんで、階段を上がる。
白井の部屋に当たり前に居る様になってからどの位たっただろうか。
無音とブラックライトの薄明かりの中、白井はアタシに何を望むわけもなく、ただお互いボーッとしてるだけ。
「おー、山崎の女は大丈夫かよーっ?」
ドアを開けると、さっきの体制のまんま
白井がアタシに尋ねる。
「あー大丈夫じゃない?知らん。」
素っ気なく答えた。
アタシはたまに、自分が捕われの身である事を忘れる。
「相変わらずつれないねーっ」
「・・・・・」
それは、
意識してないと忘れてしまうからだ。
「ねー・・・・」
白井が何か言いかけた時
「キャーッッ!!」
「「・・・・・」」
リアの叫び声で、お互い顔を見合わせて目を丸くする。
何事?!
指でも切ったのだろうか
アタシは慌てて階段を駆け降りた。