ROSE~AI (ノンフィクション


・・・・


「あのさ・・仕事は?」

「暇だから上がっていいってマスターがっ♪」

「・・・・・」

ちらっとマスターに視線を向けると、満面の笑みでこちらを見ていた。


多分、いや絶対に悪気はないんだが・・・・


アタシは肩を落として呟いた。

「竜・・・美咲と二人で話したいんだけど・・」


「えぇ~っ」


「・・・・・・・」


ここを選んだのが間違いだった。


すっかり私服に着替えた竜が、ちゃっかりとアタシの横に座っている。

場所はバイト先の喫茶店。


近いし長居してもいいと思ったから選んだのに。


「いいよっ。竜なら聞かれても平気。」

美咲が苦笑いをしながら言った一言で

「マスター!俺ミルクティー!」

「・・・・」

竜がついにはドリンクを注文した。





< 321 / 366 >

この作品をシェア

pagetop