ROSE~AI (ノンフィクション
運ばれて来た紅茶を口に運びながら

「で?話しって?」

「・・・・・」

身を乗り出しそう言った竜を、横目で睨む。



美咲は少し伏し目がちに口を開いた。


「私さ・・・高貴が愛美好きなの知ってて・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

思わず黙ったアタシと竜が、顔を見合わせた時


「でも好きだったんだぁ~っ。もう、高貴も諦めたみたいだしっ、頑張ろうと思ってたのに・・」


言葉の語尾が段々と弱くなる。


美咲の心を表してるかの様に・・・


「ニューヨークは遠いよねっ・・・・」


何も言えず、俯いたアタシの代わりに、竜がさらっと言った。


「いいじゃん別に頑張ればっ」

「・・・・」

「・・・・?」

は?


「だって電話だって手紙だってメールだってあんだよっ?大丈夫だよその位の距離。」


「・・・・・・」

よくもまぁ簡単に・・・

アタシが首を傾げて竜を眺めていると、美咲がニカッと笑った。


「んっ!そうだねっ♪」


「そうだよっ♪」


「・・・・・」

えっつ?

納得したの・・・?


「てか何で高貴?あんなムサイののどこがいいわけぇ?」

「私、女顔の男嫌いだもんっ」

「ひどっ!俺に言ってるのそれっ?!」


「・・・・・・」


意外と・・・この二人のがお似合いな気がするのはアタシだけかな・・?





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