ROSE~AI (ノンフィクション
アタシは足を進めながらも、何度か老人を振り返った。
きっと・・・
後悔してるんだと思う。
老人は、心の中できっと、何度も白井に謝ってる
きっと・・・・
今のアンタなら許せるよね・・・?
アタシは空を見上げて、細く笑みを浮かべた。
頬を涙が一筋、そっと流れたんだけど。
もうこれは悲しくて泣いてるんじゃないから、気にすんな。
今でも・・・
くじけそうになる時
思い出すんだ。
アンタの事や
不器用で、傷だらけだったあの日々を・・・
そしたら少し
頑張れる力がわいてくる
不思議だね。
弱虫で臆病で偏屈なアタシが
強く、前だけ向いて立っていられるのはね?
アンタとか
あの子とか
アイツとか
君とか
あなたのおかげ。
皆がアタシにくれた道導べは・・・・
今も
この胸の中に
ちゃんとあるんだよ・・・・・・・
ねぇ 那智・・・・
忘れないで・・・?
アタシはちゃんと歩いているよ。
約束した
いつかの未来に向かって・・・・・・