ROSE~AI (ノンフィクション


那智の胸に顔を埋める様にして瞳を閉じた。


那智はずっとアタシの髪を優しく撫でていて


那智の指先が髪に触れる度、ドキドキしてしまう


寝れるわけがない。





どれ位たっただろうか。


多分そんなにたってないと思う。


相変わらず那智はアタシの髪を撫でていて


アタシは寝たふりしてる間に、本当にうとうとし始めて・・・・


意識が途切れそうになった時・・・・


微かに、小指にキス。

那智が

アタシの指先に、口ずけをした夢を見た。


夢・・・?


うん、多分夢・・・


きっと素敵な夢だと思う



何でかな?

抱きしめあってても

薄いベールがかかったまんまなの。


好きなのに・・・


好きだけじゃダメなんだね?


あの頃のアタシ達は子供過ぎて


今のアタシ達から見たら笑えるよね?


でも、必死だった。


そうだよね?

那智・・・・・・





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