ROSE~AI (ノンフィクション



「何その面・・・・」





「・・・うっさい。」


祐樹が開口1番に、怪訝な顔でアタシを指差す。


鏡を見なくてもわかる。


多分泣いたせいで化粧がはげてる・・・



「とりあえずカンパーイ!!!」


缶ビールや缶ジュース片手に、皆で乾杯をする。


夕方から竜の家に集まって、年末の特番を眺めながらわいわいと過ごした。


くだらない事で笑ったり、じゃれあったり


こうして新しい年を迎えるのは、きっとこれで最後になる。


しんみりしそうな気持ちをおさえて、多分いつも以上に笑っておどけた。


那智も変わらずに、いつもと同じ様に笑っていて


だけど目もあわさずに、どうしても二人が寄り添い笑いあう事はなかった




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