ROSE~AI (ノンフィクション


23時50分


遅れて来た倉木のメンツが、にやけた顔でアタシ達が居るベンチまで歩み寄ってくる。


「お邪魔かなぁ~?」

わざとらしい竜に、勇チャンは苦笑いを浮かべて。


「ったく世話やけんな」

文句を言いながらも、高貴は嬉しそうに。


「ラブラブ中でしたかぁ~?」

その後ろを美咲が。


「ラブラブって面じゃねぇだろ?」


「化粧はげてっしね」

祐樹と雅はそう突っ込みを入れて。



「「遅い・・・」」


「わりぃーわりぃー」

「気ぃきかせたんだぜ」


声を揃えたアタシと那智に、皆で笑いながら、それぞれの定位置につく。


カウントダウンまで後少し。


「よしっ!じゃあ今年の反省か、もしくは未来への目標を一言づつ!」


祐樹が声を上げて皆を見渡した。


「えぇ~めんどくさい」


竜が膨れっ面をしたけど
祐樹は気にもとめない。


「じゃー俺からっ!」


スクッと立ち上がると、口を開いた。





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