ROSE~AI (ノンフィクション
「何で・・・・」


次に口に出たのは、何て弱弱しい消えてしまいそうな声。




意外によわっちいんだ、アタシ・・・。




「むかつくんだよ・・・。」


「・・・・・。」

え・・?


ボソッと呟いた由美の声に、耳を疑う。



「アンタむかつくんだよ!だからだよ。だからわざと白井に目をつけられる様に仕向けたんだ!」


「・・・・・。」





「いつもいつもいつも!!いい加減でマイペースなくせに、何でよ!!!!!!」


ガタンッ



椅子から立ち上がると、逃げる様にして由美が教室を出て行ってしまう。


それなのに追いかける事も出来ない。





振り返ってさ


何としてでも追いかけたら良かったのかなぁ?


でもさ、何かダメみたい。



頭の中も体も、


機能が全部ストップしてるらしい。



ガンッッ!!!



ようやく動いたその右手で、

思い切り壁を殴ったら超痛かった。




祐樹は今頃、もっと痛い思い、してるのかなぁ?



ごめんね・・・・



何か・・・



全部アタシのせいみたいだ・・・・。









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